2011 富士ジムカーナシリーズ 第1戦 レポート
競技会名称 :富士ジムカーナシリーズ第1戦
競技会公認番号:第20101387号
競技会格式 :準国内競技
開催日時 :2011年6月4日(日曜日)
開催場所 :富士スピードウエイ ジムカーナコース
参加総台数 :44台(出走台数:44台)
◇例年になく早い梅雨入りに、天候が心配された2011年富士ジムカーナシリーズ第1戦。オーガナイザーの願いが通じたのか、天候は快晴、まさにジムカーナ日和の朝を迎えた。
ゲートオープン予定時刻7時に至る前にすでに多くのエントラントがメインゲートに集結、イベントの開始を今や遅しと待ちこがれていた。
受付・参加確認・車検とスケジュールは順調に推移、慣熟歩行に続き、慣熟走行を経て走行コースの確認を済ませNクラスから順次第1ヒートが開始された。コースはミスコースを少なくする設定とし、ビギナードライバーにも十分に技倆の発揮できるものとしている。競技役員によればNクラス車両で70~75秒程度を見込んだとのこと。第1ヒートの様子を見ると確かにN-2クラスで大村選手、田中選手が72秒台をマーク、トップタイムは千代田選手が67.779秒を叩きだしてみせた。N4クラスも順調に第1ヒートをこなし、高橋選手が70.162秒をマークし、クラストップに位置している。Bクラスに入るとさすがにタイムは向上し、B1クラスただ1台出走のヤマモト選手は67.239秒をマーク、速さを見せつけた。出走台数10台のB2クラスは65秒台で熾烈なトップ争いを展開、坂本選手が65.251秒で台1ヒートを制している。B3クラスは出走5台、葛西選手が63.138秒をマークしてトップに立った。B4クラスも激しい争いを展開し、秋元選手が64.432秒でクラストップに立った。トヨタ車によるトヨタ1クラスは3台のレビン、1台のアルテッツァ、1台のMR2によって争われる。ドライバーの技倆はもとより、コースレイアウトとミッドシップの操縦性がマッチしたのか、67.554秒を叩きだしてトップに立ち、セカンドタイムは岡田選手のレビンが68.096秒で続いた。トヨタ2クラスは佐藤選手のMR2が70.053で田中選手のスターレット75.373秒を抑えトップに立った。注目の手ぶらクラスは主催者によってLEXUS is250が用意され、エントラントは交互にタイムアタックする方式が取られている。LEXUS is250のコンディションを安定させるために、各ドライバーのヒートチャレンジは各クラスの間に数分のインターバルを置いて行っている。手ぶらクラスの第1ヒートを制したのは大谷選手、タイムは74.696秒、セカンドポジションには75.161秒で清水選手が続いた。
第二ヒートの開始時には気温も上がり、マシンには必ずしも良いコンディションとは言いがたく、各選手はいかに第1ヒートのタイムを上回るかが課題となっていた。N2の2ヒート目は第1ヒート2位の大村選手が71.625秒で制したが、第1ヒートで驚異の67.779秒をマークした千代田選手が優勝、大村選手は2位に、3位は第1ヒートで72.055秒をマークした田中選手となった。N4の第2ヒートは第1ヒートをミスコース・ノータイムとした弓場選手が渾身の走りを展開、67.251秒をマークしてトップに立ち、2位高橋選手もタイムを縮め69.690をマークするも及ばず、2位に甘んじた。3位は金子選手の70.167秒であった。各選手とも高速から急減速のタイトターンの入り口で難渋するようで、パイロンタッチこそ少ないながら、マシンの立て直しに苦労している様子が伺える。特に顕著なのがBクラス、中でもB2・B3クラスのタイム争いは熾烈そのものとなっていた。B1クラスのヤマモト選手は0.696秒の短縮に成功、66.935秒をマークした。B2クラスの上位を狙うにはいかに65秒を切るかにかかるが、蓋を開けてみると65秒台をマークするマシンが続き、ヒート1で3位につけた若命選手が64.778秒をマークしてトップに立ちヒート1トップの坂本選手が64.867秒で2位、3位には65.279秒のKazu R選手が入った。惜しまれるのはおのっち選手、64.024秒のベストタイムを叩き出したが痛恨のパイロンタッチによりプラス5秒のペナルティが課されてしまった。次戦の健闘を期待したい。
B3クラスは63.138秒をマークした葛西選手に肉薄するタイムを誰が叩き出すかに注目された。しかし、葛西選手に迫るタイムは容易に出せず、65.043秒でまさにぃ選手が2位につけるのがやっと、葛西選手が大幅にタイムを伸ばし、驚異の61.448秒で1位、3位は2ヒートで65.992秒をマークした加藤選手だった。B4クラスは1ヒート64.432秒で1位の加藤選手がそのまま逃げ切り、2位には1ヒート2位の関口選手が0.120秒タイムアップしている。3位は松永選手が入り、タイムは65.263秒と1.724秒のタイムアップを果たして入賞した。
トヨタ1クラスは1ヒート1位の高久保選手がそのまま1位をキープ、2位には同じく1ヒート2位の岡田選手が入賞、3位は新川選手が70.154秒で自己記録を更新して入賞した。
トヨタ2クラスは2ヒートで68.526秒をマークした佐藤選手が田中選手を下して1位となった。
手ぶらクラスは同一車両 LEXUS is250によるチャレンジで、ウデマエがモノを言うクラス、一瞬のミスが順位に大きく響くために各ドライバーは集中して第2ヒートのスタートを待つ。その結果、赤池選手が73.584秒で1位、大谷選手が73.738秒で2位、第1ヒート2位の清水選手はタイムを伸ばせずに3位となった。
競技終了後、和気あいあいのうちに表彰式が執り行なわれ、協賛各社から寄せられた多くの賞品が授与された。TMSC会長は「今回のジムカーナ開催に際し、参加者、審査委員会、オフィシャル各位、協賛各社より寄せられたご厚意に深く感謝しています」と、コメントを寄せた。
関連リンク/ダウンロード
◇ 2011 富士ジムカーナシリーズ第1戦 フォトライブラリ Part1 ⇒
◇ 2011 富士ジムカーナシリーズ第1戦 フォトライブラリ Part2 ⇒
◇ 2011 富士ジムカーナシリーズ第1戦 リザルトPDF ⇒ (確定版)