2011 富士ジムカーナシリーズ 第2戦 レポート

2011-08-09

競技会名称  :富士ジムカーナシリーズ第2戦
競技会公認番号:第2011年第1382号
競技会格式  :準国内競技
開催日時   :2011年8月6日(土曜日)
開催場所   :富士スピードウエイ ジムカーナコース
参加総台数  :42台(出走台数:40台)

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◇昨夜来の雨も上がり、競技開始時のコースは全面ドライ、第一戦に引き続いて熱いバトルが期待される。
エントラントは前戦とほぼ同等の42名、TMSCならではの「手ぶらクラス」の参加者が10名と最多を数える。
競技に先立ってコースの慣熟歩行と慣熟走行が行われ、各エントラントはコースの完全な把握と、最良の攻略法の練りこみに余念がない。
今回のコースの特徴は平均速度域が高いこと、序盤はスラロームから入っていくが、最初のパイロンの通過角度の如何で中高速コーナーへの繋ぎスピードが変わってくる。言わばコースマーシャルとエントラントとの知能戦が繰り広げられるのだ。コースマーシャルはスタートラインの設定にも知恵を絞っている。普通、ファーストパイロンに正対してスタートラインが設けられることが常だが、今回はおよそ30度ほど、角度が付けられてスタートする。このスタートからのライン取りとダッシュ、そしてステアリングの切り込みがセカンド・サードのパイロン通過速度に影響するのだ。スラロームを通過すると、いよいよ高速セクション、と言っても直線的な部分はなく、ジムカーナコースの外周を三角おむすびのように走っていく。区間を直線的に走るか、コーナーでの速度を落とさないように大きな弧を描いて走るか、ここでもドライバーとコースマーシャルの見えない掛引がある。外周からインフィールドに入るとスラローム、フルターン、タイトターン、フィニッシュ直前のフルターンが続く。
フィニッシュ直前のきついターンの連続は効率の良いライン取りの判断を狂わせやすく、このあたりがタイムアップのカギと言える。
競技はNクラスから始まり、数台のインターバルを置いて「手ぶらクラス」のLEXUS IS250を走らせる。N-2クラス カーナンバー1田中選手がファーストアタッカー、タイムは60.681秒をマーク、続くカーナンバー2大谷選手は53.215秒と7秒強も上回った。続くカーナンバー3森川選手はAMG E55で参戦、タイムは61.978秒だ。続くカーナンバー4大村選手は53.691秒と好タイムをマークしている。N-4クラスは51秒~53秒を巡る攻防が続き、ランサーEVO10を駆る中村選手の51.135秒が光った。
B-1クラスは今回もヤマモト選手のみの参加で寂しいが、タイムは50.727秒と速く、ギャラリーを沸かせていた。B-2クラスはカーナンバー13坂本選手が47.470秒で、2位に1.6秒の差をつけている。前戦もB-2クラスの争いは熾烈で見ごたえのあるものだが、今回も楽しみな闘いがみられること必至だ。B-3クラスはカーナンバー19まさにぃ選手のシルビア48.922秒でトップに立ち、B-4クラスはカーナンバー23山梨選手のランサー46.594秒でトップに立っている。トヨタ-1クラスはカーナンバー25高久保選手のMR2が50.197秒でトップに立ち、カーナンバー26あさみ選手が52.967秒で追走している。トヨタ-2クラスはカーナンバー30露木選手が48.650秒でトップに立ち、カーナンバー29加藤選手の50.388秒が続き、さらにカーナンバー31佐藤選手が51.529秒で追っている。
注目の手ぶらクラスは競技車両にLEXUS IS250を用意、順次タイムアタックを展開した。ヒート1のベストは赤池選手の56.405秒、56.647秒の深澤選手が続き、3位に川部選手が57.864秒で続いている。
手ぶらクラスはイコールコンディションの主催者が用意した車両による競技だけに、テクニックの差がそのまま競技結果に直結する。ヒート1を制したのは56.405秒をマークした赤池選手、0.242秒差で深澤選手が追い、1.217秒差で川部選手が迫っている。
TMSCでは競技終了後に若干のフリー走行時間を設けているのだが、その時間を少しでも多くしようと、ヒート1とヒート2とのインターバルをギリギリまで詰めての運営を心がけている。競技当日の反省を踏まえての練習走行が常連のエントラントには好評を得ているようで、今回も終了後のフリー走行には多くのエントラントが走行順序を待っていた。
さて、ヒート2だが、再びN-2から開始された。ヒート1で出遅れたカーナンバー1田中選手が巻き返し52.422秒でトップに立った。2位は自己タイムを0.816秒更新の52.875秒をマークしたカーナンバー4大村選手、カーナンバー2大谷選手はヒート1のタイムを超えられず3位に逗まった。
N-4クラスはカーナンバー6中村選手がヒート1の記録51.135秒で1位、2位はカーナンバー9弓場選手が自己タイムを更新して51.309秒、3位はカーナンバー10金子選手の51.656秒だった。
B-1クラスはヤマモト選手の記録更新に期待がかかる。結果は49.301秒とヒート1より1.426秒も更新してみせ、気を噴いた。
B-2クラスはヒート1をリードしたカーナンバー13坂本選手を上回る47秒前半のタイムを狙わなくてはならないが、カーナンバー12藤井選手が47.947をマークするも及ばず2位、3位は49.075のカーナンバー14KazuR選手が続いた。
B-3クラスは、ヒート1を制したカーナンバー19のまさにぃ選手が自己タイムの更新を果たし、47.920秒で1位、2位にはヒート1で49.435秒をマークした高橋選手が入った。カーナンバー18高橋選手追い、カーナンバー16並木選手が続いている。
B-4クラスはヒート1をリードしたカーナンバー23山梨選手が更にタイムアップ本日最速の45.789秒をマークして1位を堅守、2位はカーナンバー24秋元選手の48.150、カーナンバー22射場選手が48.762秒で続いた。
トヨタ-1クラスはヒート1を制したカーナンバー25高久保選手が1位、同じく2位だったカーナンバー26あさみ選手が0.044タイムアップしてその座をキープ、3位はカーナンバー28鈴木選手が入った。
トヨタ-2クラスはヒート1を制したカーナンバー30露木選手がそのまま1位に、2位はカーナンバー29加藤選手、わずかに自己タイムを更新したが露木選手に及ばなかった。3位は0.769秒差のカーナンバー31の佐藤選手が入った。
今回最も参加者の多かった手ぶらクラスはヒート1で1位の赤池選手を0.219秒かわした56.186秒の深澤選手が1位、2位赤池選手、3位57.685の川部選手だった。
手ぶらクラスに参戦したエントラントの一人は「普段乗るチャンスの少ないLEXUSに思いっきり乗れるなんてすごいじゃないですか、また次も出ます」と会場を後にした。

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